重兵衛からパールロードを抜けて国道260号線を「御座・大王方面」へ。

英虞湾に架かる橋からの眺めなど、起伏と変化に富んだ景色はツーリングルートとしてもおすすめです。

森を抜け浜辺が見え始めると、志摩半島最南端の先島半島西端にある「御座白浜エリア」に到着です。

路線バスの終着駅でもある「御座漁港」に立ち寄ると、早くも透明な海の水に感嘆。

さらに車で5分行ったところで目的地の「あづり浜」に到着。

波から感じられる水の透明感が、やはり際立っています。

夏には海水浴やキャンプで賑わう浜辺も、この季節であれば貸切状態。

全長200mともなる白浜の上を歩いてみましょう。

いの一番に目に付くこちらの島は「雀島(すずめじま)」。一説によると夕暮れ時に大量の雀がやってくるから名付けられたとのこと。怪獣ゴジラの横顔にも見えるシルエットでも広く親しまれています。

角度や時間帯によっては怪獣の口に太陽が重なることで、ガブリと食べていたり、火を吐くような瞬間に出合えることもあるのだそうです。

ひとしきり撮り終えたらお腹も減ってきました。前から行きたかった浜沿いのお店「Cloud1 Dining 縁」さんへGO。

三重県の一次生産者達の繋がりやお客さんとの「縁」をテーマとされている、人気のダイニングカフェです。

「あづり浜」を一望できる明るい店内。撮ったばかりの写真をチェックしつつ、ランチメニューを吟味。

友人とともにオーダーしたのは「シーフードグラタンのブレート」と「渡り蟹のトマトクリームパスタ」。新鮮な魚介の具沢山なグラタンが嬉しいプレートは、キッシュにサラダ、バゲットにナポリタンまで付いた充実メニュー。プレートの内容はその時々で変わるそうです。

クリームパスタの方も、伊勢志摩の海で獲れる渡り蟹を丸ごと一匹使った、濃厚で贅沢な味が口の中いっぱいに広がる絶品でした。

おしゃべりも弾んだカフェを後に散歩を再開。店の外にポツンといたボートはなんだったのでしょう。

しばらくすると波の色が変化してきました。待望のサンセットが始まります。

思っていたより雲が多かったので、怪獣の口から火を吐くカットは断念。

それでもこの雰囲気。季節や日を変えて何度でも訪れたくなるような美しい場所でした。

「あづり浜」と「Cloud1 Dining 縁」の組み合わせ。「花の小宿 重兵衛」からの帰り道に立ち寄って欲しい、おすすめのスポットです。